FIVBワールドカップバレーボール2015

VOLLEYBALL WORLD CUP JAPAN 2015
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試合結果

日本の試合結果

日本の試合結果 | ランキング | 星取表 | 全試合結果

9月23日 日本×ロシア
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
5勝6敗
2 29 17 25 17 13
ロシア
8勝3敗
3 27 25 21 25 15
【第1セットのスタメン】
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

 

FIVBワールドカップ2015男子大会、第3ラウンド東京大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の最終戦は、ヨーロッパ大陸代表で同ランキング2位のロシアと対戦した。第1 セット序盤から大きくリードした日本。中盤でロシアの高さに苦戦したが、柳田将洋、石川祐希の活躍でデュースを制し先取した。第2セット序盤、ロシアのミスが目立ちリードした日本だが、ロシアの攻撃を止めることができずこのセットを落とした。第3セット、日本のエース、石川が躍動。ロシアの猛追を振り切り第3セットを奪い返した。続く第4セットも石川が技ありのロールショットで先取点を奪ったが、多彩な攻撃で得点したロシアがリード。日本は山内のブロックなどで得点したが、連続得点に結びつけられず勝負はファイナルセットへ。第5セット序盤、互いに譲らずサイドアウトの応酬となった。そこから強力なサーブとブロックで攻めるロシアにリードを許したが、最後まで粘り強く食らいつく日本。終盤、清水のサービスエースで13-13と同点に追いついたが、一歩及ばず、フルセットの末、敗れた。その結果、日本は本大会を5勝6敗の6位で終えた。

第1セット序盤、日本はサーブでロシアのディフェンスを崩し、ロシアの高さを活かした攻撃を封じ、5点差をつけた。立て直しを図りたいロシアは1-6の場面で早くもタイムアウト。そこからマキシム・ミハイロフのスパイクで徐々に点差を縮めてきたロシアは、エースのドミトリー・ムセルスキーのスパイクが決まり一気に加速し、ロシアはリズムをつかむ。しかし、日本も粘り強く攻め、鈴木寛史や山内晶大のミドルブロッカーを要所で使いロシアに食らいついた。清水のサーブで1点差まで迫った日本。そこから柳田が難しい二段トスのボールを決め、勢いに乗った日本がデュースを制し第1セットを先取した。

第2セット、ロシアはムセルスキーをオポジットからミドルブロッカーのポジションに代え変化をつけたが、ミスが目立ち日本がリードした。しかし、ロシアのサーブに日本のディフェンスが崩され逆転を許し、そこから日本は石川にボールを集め反撃を試みた。ロシアもブロックマークをしっかりつけ日本の攻撃を止めると、ムセルスキーの速攻などが決まり、日本はこのセットを落とした。

第3セット、日本は鈴木に代え、出耒田敬を投入。序盤から石川が躍動し、前衛では、ピクトル・ポレタエフのスパイクを1枚でブロック。後衛時にはサービスエースを2本決め、日本にいい流れを作り出す。勢いに乗った日本は、出耒田の速攻も決まり5点リード。しかし、ロシアもこのまま引き下がらず、軟打などで日本のディフェンスを揺さぶり、2点差まで迫ったが、終盤も石川の活躍が光り日本が第3セットを取った。

第4セット、石川がいきなり技ありのロールショットで得点。ロシアのブロックに清水の攻撃をブロックされるなど流れが傾きかけたが、あきらめない日本は粘り強いブロックでワンタッチを奪い攻撃につなげて得点に結びつけた。しかし、ロシアも多彩な攻撃とブロックで得点。日本は山内のブロックなどでポイントを重ねたが、相手の強力なサーブで攻められ連続失点し、第4セットを落とした。

第5セット、いきなり石川が切れ味鋭いスパイクで得点したが、ロシアも譲らずクイックやブロックで得点。山内の粘り強いブロックからチャンスを作り、石川がスパイクで得点し互角の戦いを演じた。サイドアウトの応酬から均衡を破ったのはロシア。柳田のスパイクがロシアのブロックにあい4-6とリードを許した。石川のレシーブから清水がバックアタックを決めて6-6の同点に追いついたが、再びロシアに一歩抜け出され追いかける展開となった日本。終盤12-13と1点差まで詰め寄り、さらには清水のサービスエースで13-13の同点としたが一歩及ばず、フルセットの激戦の末敗れた。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:65%/28%
ロシア:72%/35%

【コメント】

南部正司監督
「相手に先行される場面があっても諦めずに同点に追い付くなど、今までであれば(相手に)そのまま持って行かれた展開でも踏ん張ることができた。最後のところでサービスエースを決められたのは、悔しいがまだ我々の経験不足の部分だと思う。本大会で得られたものはたくさんあるし、チームは成長してきていると思う。世界のトップレベルのチームからセットを取ったのはたまたまではないし、自分たちの色が出たときは点が取れている。課題は明確なので、2016年に向けて今以上のチームを作れるように努力していきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「序盤から集中して臨めたセットはサーブカットもできていい進め方ができたが、最初にリードされると相手のサーブが強くなり先行されてしまった。日本は4年前と比べてチームに伸び代があると感じたし、やっていて楽しかった。日本はオリンピックに向けてまだまだ強くなれるチーム。もう1度個人が何をやっていけばいいか考える必要があると思う」

深津英臣選手
「世界に勝てる力はついてきているが、勝てていないという状況。全員がひとつになって戦っていきたい。大会前から真ん中からミドルブロッカーを使った攻撃を増やせるようにと考えていたが、(日本のミドルブロッカーが)イランのセイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のように流れながらでもクイックを打てる選手のようにやっていかなければ、今日のように手詰まりになってしまう」

柳田将洋選手
「世界ランキング2位のロシアを相手にフルセットに持ち込めたのは自信になった。しかし、東京大会の3連戦(アルゼンチン、ポーランド、ロシア戦)で勝ちきれなかったのは大きな課題。自分自身にとって、ワールドカップ11連戦を戦ったのは大きな経験だったが、それ以上に課題が見つかった大会だった」

石川祐希選手
「フルセットで負けはしたが、内容としては悪くなかった。大会初日と比べて、チームが1つになっていったと思う。(全日本チームが解散して)自分は大学に戻るが、(プレーの)レベルに差があっても高い意識をしっかりもって戦っていきたい。大会中、サーブがうまくいかない時が途中にあったが、自分のベストが出れば世界に通用すると感じた。あとは体力や集中力の部分などを補っていけたらと思う」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 最終順位表

1位:アメリカ(10勝1敗、勝点30)
2位:イタリア(10勝1敗、勝点29、セット率=3.750)
3位:ポーランド(10勝1敗、勝点29、セット率=2.818)
4位:ロシア(8勝3敗、勝点23)
5位:アルゼンチン(7勝4敗、勝点21)
6位:日本(5勝6敗、勝点16)
7位:カナダ(5勝6敗、勝点13)
8位:イラン(4勝7敗、勝点12、セット率=0,666)
9位:オーストラリア(4勝7敗、勝点12、セット率=0.625)
10位:エジプト(2勝9敗、勝点8)
11位:ベネズエラ(1勝10敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝11敗、勝点2)

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9月22日 日本×ポーランド
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
5勝5敗
1 26 25 21 19 -
ポーランド
10勝
3 24 27 25 25 -
【第1セットのスタメン】
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
出耒田 敬 16
ミドルブロッカー
出耒田 敬
DEKITA, Takashi
  1. 堺ブレイザーズ
  2. 1991-08-13
  3. 199cm/92kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.22-1.jpg2015.09.22-2.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第3ラウンド東京大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第10戦は、2014年男子世界選手権優勝国で同ランキング3位のポーランドと対戦した。第1セットは序盤から日本の強烈なサーブがポーランドのディフェンスを崩し、そこから石川祐希と清水邦広がスパイクを決め、このセットを先取した。第2セット、互いにスパイクの打ち合いと、粘り強いディフェンスが光り接戦となるが、日本はこのセットを落とした。第3セット、日本はなかなかサーブが決まらずリズムに乗れない中、ポーランドはバルトシュ・クレクが本領を発揮し始め、日本はこのセットを失った。第4セット、深津英臣のブロックが決まり幸先良い出だしを切った日本だったが、クレクの勢いを止めることができず、セットカウント1-3で敗れた。また、本日の第2試合終了時点で6位の日本(5勝5敗、勝点15)が同5位のアルゼンチン(7勝3敗)を上回れないこと、そして同7位のカナダ(4勝6敗、勝点10)が日本を上回れないことが確定したため、日本の本大会6位が確定した。日本がワールドカップで上位6チームに入ったのは、1995年大会以来となる。次戦は9月23日(水・祝)14時より、本大会最終戦をヨーロッパ大陸代表で同ランキング2位のロシアと対戦する。

第1セット序盤、日本は石川の強烈なサーブで3連続ポイント。ポーランドもエースのクレクや、マテウシュ・ミカが攻撃を仕掛けたが、日本のディフェンスが冴えてポーランドのスパイカーたちにスパイクを決めさせない。柳田将洋のサーブも決まり日本はリードを広げたが、徐々にポーランドも点差を縮め、ピヨトル・ノバコフスキのサーブで同点に追いついた。そこからシーソーゲームとなったが、キャプテン・清水が前に落とすサーブやバックアタックを決め、最後は石川のレフトからのスパイクで第1セットを先取した。

第2セットは両者とも譲らないスパイクの打ち合いと、粘り強いディフェンスで会場を沸かせた。先に抜け出だしたのは日本。石川のスパイクが連続で決まり、7-4とリード。ここでポーランドは、ミハウ・クビアクを投入した。日本は清水のスパイクで点差を広げ、石川がクレクのスパイクを1枚で止め点差を広げたが、お見合いでチャンスボールを落とすと、そこからポーランドが点差を縮め、クビアクのバックアタックで同点にされ、さらには日本のスパイクミスで逆転を許した。ファビアン・ジズガのサービスエースで一気にリードしたが、日本もここで引き下がらず、柳田のサーブで同点に追いついた。しかし最後はポーランドが3回目のデュースを制し、日本は第2セットを落とした。

第3セット序盤、日本はセンター線の攻撃で相手ブロックを翻弄。しかし、日本の武器でもあるサーブが入らなくなりリズムに乗り切れない。一方のポーランドは石川にサーブを集め、エースのクレクも得点を重ねてリード。日本も踏ん張りながら、石川や柳田、そして清水にボールを集めたが、ノバコフスキの高いブロックが清水を抑え第3セットを落とした。

後がない日本は第4セット、深津英臣がクビアクのスパイクを止めるなど、幸先良いスタートを切った。しかし、ポーランドは堅いディフェンスからクレクにボールを集め、確実に得点。日本は、山内晶大、出耒田敬のミドルブロッカー陣が要所で速攻を決めポーランドに迫ったが、最後はノバコフスキの速攻が決まり、第4セットを失った。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:67%/28%
ポーランド:74%/33%

【コメント】

南部正司監督
「今までやってきたことを思い切りやろうと話した。負けはしたが最後まで選手たちは頑張ってくれた。(ポーランドとの)差を分けたのはポーランドがジャンプフローターのレセプションを9割以上返していたのに対し、我々はその半分以下だったということ。トップチームとの対戦ではサーブが大きなカギになる。ジャンプサーバー陣が頑張ってくれたら今日の1、2セット目のような展開にできる。今後はもっとジャンプフローターサーブを磨いていく。サイドアウトを取るというのは簡単にやられないということ。(相手のサーブが)どれだけ強く、厳しいコースに入ってもサイドアウトは全員で取りに行く。ディグ(スパイクレシーブ)は今大会1位という成績が出ているので、そこは自信を持ち、自分たちが点を取れるチャンスまで待って点を取りに行く。ただではやられない、簡単には負けないという執念でやっていきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「昨日の反省として8点目を相手のリードで迎えると強いサーブを入れられるということがあった。今日はチームとして最初からサーブで攻めていこうと話していた。その結果、ディフェンスが機能して、1、2セット目は自分たちのペースで進めることができたし、それほど(ポーランドから)強いサーブが入ってくることはなかった。しかし、2~4セット目はサーブ時の集中力が落ちてサイドアウトやブレイク(連続得点)をとることができなかったことが敗因だったように思う。このチームは日に日に強くなっており、自分も自信をもって戦えている。今日の試合は強豪のポーランドを相手に勝てた内容だったが、勝ちきれなかったところが自分たちの弱さ。明日対戦するロシアは相当強い相手だが、有終の美を飾れたらと思う」

柳田将洋選手
「序盤に走り出すことが昨日よりうまくいった。それによって1セット目を取れたし、2セット目以降を接戦に持ち込むことができた。繋ぎの場面やディフェンスの部分でうまくいかないことが多かったので、明日の最終戦ではそれらが噛み合ったプレーをできるようにしたい。代々木に入ってからサーブの調子が上がっているように思う。全日本2年目で本大会に出ているが、チームが成長することに自分も影響を受けて成長している。自分はもっと力を出せると思う。明日の最終戦では、来年のOQT(オリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会)に繋がる結果を出したい」

石川祐希選手
「接戦に持ち込めたことはよかった。しかし、勝ちきれなかった2セット目、自分のサーブレシーブ乱れたことは反省点だと思う。3、4目は序盤から相手にリードを奪われてしまった。1、2セット目の内容を3、4セット目以降でも出さないといけないと思う。3、4セット目に入って疲れていても集中力を持続させることが大事だと思う。(本大会が開幕当初は)アメリカと対戦して3、4セット目を簡単に落とすような試合をしていたが今日は粘りを見せることができた。明日の最終戦は思い切り、楽しくプレーしたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月22日[火・祝]終了時点)

1位:ポーランド(10勝0敗、勝点29)
2位:アメリカ(9勝1敗、勝点27)
3位:イタリア(9勝1敗、勝点26)
4位:ロシア(7勝3敗、勝点21、セット率=2.200)
5位:アルゼンチン(7勝3敗、勝点21、セット率=1.923)
6位:日本(5勝5敗、勝点15)
7位:カナダ(4勝6敗、勝点10)
8位:イラン(3勝7敗、勝点9、セット率=0.541)
9位:オーストラリア(3勝7敗、勝点9、セット率=0.521)
10位:エジプト(2勝8敗、勝点8)
11位:ベネズエラ(1勝9敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝10敗、勝点2)

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9月21日 日本×アルゼンチン
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
5勝4敗
0 24 22 21 - -
アルゼンチン
7勝2敗
3

26 

25 25 - -
【第1セットのスタメン】
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.21-1.jpg2015.09.21-2.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第3ラウンド東京大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第9戦は、南米大陸代表で同ランキング7位のアルゼンチンと対戦した。第1セット序盤、日本はアルゼンチンの高いブロックに苦戦したが、柳田将洋のサーブでアルゼンチンのディフェンスを崩しデュースの接戦となった。しかし、一歩及ばず第1セットはアルゼンチンが先取。第2セット石川祐希のスパイクなどでアルゼンチンと攻防を繰り広げたが、アルゼンチンの堅いディフェンスが冴え、このセットもアルゼンチンが連取。第3セットは中盤で石川のサービスエースが2連続で決まり、逆転する場面も見られたが、アルゼンチンは高さを活かした多彩な攻撃で得点を重ね、日本の追い上げを阻止。セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は9月22日(火・祝)14時より、2014年男子世界選手権優勝国で同ランキング3位のポーランドと対戦する。

第1セット、序盤からアルゼンチンの高く組織的なブロックに苦しみ、リードを許した日本。最初の1点を石川のバックアタックで奪うと、そこから柳田のサーブでアルゼンチンのディフェンスを崩し、清水邦広のライトからのバックアタックで3連続ポイント。アルゼンチンもセッター、ルチアノ・デセッコの巧みなトスワークで確実に点数を取り、互いに譲らない展開で後半に突入。しかし、クリスティアン・ポグラヘンのサービスエースからアルゼンチンの攻撃が決まりだし、10-16と大きく点差を広げられた。このままアルゼンチンが波に乗るかと思われたが、柳田のサーブでアルゼンチンのディフェンスを崩し、石川が1枚でポグラヘンのスパイクをシャットアウト。交代で入った阿部裕太のレシーブなどで18-19まで詰め寄った。そこから拮抗した戦いを見せデュースにもつれこむが、ネット際の攻防を制したアルゼンチンが第1セットを先取した。

第2セット、アルゼンチンの粘り強いブロックとレシーブでなかなか決定打を生み出すことができない日本。その流れを石川のレフトからのスパイクで断ち切ると、相手のミスにも助けられ、同点に追いつく。しかし再びポグラヘンのライトからの強烈なスパイクが日本の行く手を阻む。17-21とリードされながらも、山内晶大の速攻などで粘りを見せたが、第2セットもアルゼンチンが連取した。

 第3セット序盤、清水のスパイクで先取点を奪い、柳田のサービスエースでリードする場面もあったが、ファクンド・コンテのサーブが日本のディフェンスを崩し、そこからリズムに乗ったアルゼンチンが大量連続得点を奪い日本を突き放した。なんとか突破口を見出したい日本は、清水の巧みなスパイクで得点。直後、石川の強烈なサーブが2連続で決まり逆転に成功。しかし、アルゼンチンは高さを活かした多彩な攻撃で得点を重ね、日本はセットを奪うことができずストレートで敗れた。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:57%/35%
アルゼンチン:65%/43%

【コメント】

南部正司監督
「序盤にレセプションが崩れたことが後半に響いた。こういう敗戦を経験することで若い選手たちは力を付け、今後チームに欠かせない存在となると思う。明日の試合では、選手たちのいい部分を引き出せるようにしたい。ワールドカップに出るからには1戦1戦を戦い抜き、オリンピックの出場権を獲りたいと思っていた。(第2ラウンド)大阪大会終了の時点で(出場権獲得は)かなり厳しくなっていたが、引き続き頑張ろうと話していた。残りの2戦もベストを尽くしてやっていきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「サイドアウトを取れず、序盤から(アルゼンチンに)走られたことが敗戦に繋がった。しかし、ブレイク(連続得点)は取れていたと思う。強いサーブを打たれてもサイドアウトを取れるようにやっていきたい」

柳田将洋選手
「(試合前から)サイドアウトの取り合いになると話していたが、自分のレセプションが安定しなかったことで相手に流れを渡してしまった。気持ちの面で前向きに、パスを返せていたらよかったと思う」

石川祐希選手
「前半から追う展開となり、追い付くことができても逆転する力が無かった。前半から自分たちの力を出していければ違う展開になったと思うので、明日以降の試合に向けて改善していきたい」

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9月18日 日本×イラン
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
5勝3敗
2 25 25 18 21 12
イラン
3勝5敗
3 22 23 25 25 15
【第1セットのスタメン】
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
出耒田 敬 16
ミドルブロッカー
出耒田 敬
DEKITA, Takashi
  1. 堺ブレイザーズ
  2. 1991-08-13
  3. 199cm/92kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

FIVBワールドカップ2015男子大会、第2ラウンド大阪大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第8戦は、アジア大陸代表で同ランキング11位のイランと対戦した。第1セットは、お互いにミスの少ない緊迫した展開だったが、好レシーブから石川祐希がスパイクを確実に決めて、イランを引き離した日本が、第1セットを先取した。第2セットも中盤まではイランがリードする展開だったが、終盤に日本が石川のサービスエースなどで逆転に成功し第2セットも連取した。第3セットはスタートからイランが先行し、サマン・ファエジのブロックなどで日本をじりじりと引き離し第3セットを落とした。第4セットもサーブで攻めるイランが日本の攻撃を封じて終始リード。イランが第4セットを取り、勝負はファイナルセットへ。立ち上がり、両者互角の戦いが繰り広げられたが、中盤にミスが出た日本に対し、確実にポイントを取ったイランが第5セットを取り、セットカウント2-3のフルセットの末、敗戦を喫した。次戦は9月21日(月・祝)14時より、南米大陸代表で同ランキング7位のアルゼンチンと対戦する。

第1セットは立ち上がりから両者一歩も譲らず、日本は清水邦広や柳田将洋らのスパイクで得点を重ねた。対するイランは、アデル・ゴラミ、セイエドモハンマド・ムーサビエラギらミドルブロッカーの攻撃で応戦したが、高い集中力を発揮した日本がミスの少ないバレーで16-14と2点差をつけ、2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も、日本は清水のブロック、柳田や石川のスパイクなどで確実に得点を重ね、第1セットを先取した。

第2セット、イランのムーサビエラギのサービスエースなどで6-8とリードを許したが、日本も柳田の2連続サービスエースなどで追いつく。しかし日本に連続でミスが出て13-15とした。イラン優勢に思われたが、イランはゴラミのクイックが2本連続でアウトとなり、また日本は石川、出耒田敬のサービスエースが出て、第2セットも25-23で競り勝った。

第3セット、序盤からイランはムーサビエラギのクイックを得点源に、ファエジのブロックなどで、16-11とリードした。その後もイランがファルハド・ガエミのスパイクやファエジのブロックなどでリードを広げ、日本はこのセットを落とした。

続く第4セット、イランはサーブで攻めて、ムーサビエラギのクイックなどで着実に得点を重ね、日本は2-8と劣勢を強いられた。その後、日本は柳田のサービスエースに、ワンポイントで入った高橋健太郎のブロックなどで20-22と2点差まで詰め寄ったが、逆転までには至らず、第4セットも落とした。

最終第5セットはお互い一歩も譲らない攻防戦となった。日本は、清水、柳田のスパイクなどで得点を重ねていくが、シャフラム・マフムーディーが石川のスパイクをブロックしてイランが連続得点に成功。そのままイラン押し切られ、日本は12-15で失った。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:67%/27%
イラン:73%/33%

【コメント】

南部正司監督
「立ち上がりは決して悪くなく順調だったが、イランのジャンプフローターにレセプション(サーブレシーブ)を崩されてサイドアウト取れなくなったところから崩れてしまった。深津(英臣選手)には相手ブロッカーがしっかりディフェンスにくるのでプレッシャーになっていたと思う。苦しい状況で点を取れるように、しっかり改善していきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「サイドアウトを取れるかどうかが勝負だったが、ディフェンスが機能していなかった。しかし2、3年前と比べたら(日本とイランには)もっと力の差があったので、(敗れはしたが)希望が持てると思う。これからもっと強豪国と戦うのでしっかりやっていきたい。強豪チームを相手にサーブが通用し、セットを取ることができるようになっている」

柳田将洋選手
「自分のレセプションが崩れて、チームががたがたする原因作ってしまった。(第3ラウンドでの)残り3戦は、(アルゼンチン、ポーランド、ロシアと)強豪との対戦で、(サーブで)崩されると思うが、レセプションを改善して返せるようにしていきたい」

石川祐希選手
「((イランに奪われた)3、4、5セットは自分たちの流れでできていなかった。サイドアウトを取れなかったのがよくなかった。しっかり修正して東京大会に臨みたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月18日[金]終了時点)

1位:アメリカ(8勝0敗、勝点24)
2位:ポーランド(8勝0敗、勝点23)
3位:ロシア(7勝1敗、勝点21、セット率=5.550)
4位:イタリア(7勝1敗、勝点21、セット率=4.200)
5位:アルゼンチン(6勝2敗、勝点17)
6位:日本(5勝3敗、勝点15)
7位:イラン(3勝5敗、勝点9)
8位:カナダ(2勝6敗、勝点4)
9位:ベネズエラ(1勝7敗、勝点3、セット率=0.260、得点率=0.823)
10位:オーストラリア(1勝7敗、勝点3、セット率=0.260、得点率=0.811)
11位:エジプト(0勝8敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝8敗、勝点1)

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9月17日 日本×ベネズエラ
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
5勝2敗
3 33 26 25 - -
ベネズエラ
1勝6敗
0 31 24 19 - -
【第1セットのスタメン】
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
米山 裕太 18
ウィングスパイカー
米山 裕太
YONEYAMA, Yuta
  1. 東レアローズ
  2. 1984-08-29
  3. 185cm/83kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.17-3new.jpg2015.09.17-4new.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第2ラウンド大阪大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第7戦は、南米大陸代表で同ランキング27位のベネズエラと対戦した。第1セットはお互いに一歩も譲らない激しい攻防戦となり、30点台までシーソーゲームが続いたが、最後は清水邦広のスパイクと鈴木寛史のブロックが決まり、日本が競り合いを制した。第2セットも一進一退の展開となったが、ベネズエラがブロックを利用した巧いスパイクや好レシーブなども出て、セットポイントを握られた。しかし日本は鈴木に代わって入った柳田将洋のサーブでベネズエラを崩し、逆転に成功。日本が第2セットも連取した。第3セットは、集中力を欠いてミスが重なったベネズエラに対し、着実に得点を重ねた日本が奪い、昨日に続いてセットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月18日(金)19時より、アジア代表で同ランキング11位のイランと対戦する。

第1セット、日本はスターティングメンバーに起用の米山裕太や清水のスパイク。山内晶大のブロックなどで得点を重ねた。一方のベネズエラも、マクシモ・モントーヤのブロックやスパイクにケルビン・ピニェルアのスパイクなどで一歩も譲らない。途中、モントーヤに石川祐希のスパイクが1枚で止められ、ベネズエラに9-12とリードを許した。しかし、日本も石川のサービスエースなどで追いつき終盤へ。最後まで1点を互いに取り合うシーソーゲームとなった。31−31までもつれたが、勝負を決めたのは日本のベテラン組。リベロ・永野健のレシーブから清水が得点し、最後は鈴木がベネズエラのピニェルアをブロックし、日本が33-31で第1セットを先取した。

第2セットも第1セットと同様の展開となったが、清水のサーブで日本が5-3とリードし、石川の2連続スパイクなどで8-4とリードを広げた。しかしベネズエラも粘り強くレシーブし、ピニェルアのスパイク。イバン・マルケスのクイックやサービスエースなどで逆転されると、そこから再びシーソーゲームとなった。23-24とベネズエラが先にマッチポイントを迎えたが、ここでも勝負強さを見せたのは日本。鈴木に代わって入った柳田の3連続ジャンピングサーブでベネズエラを崩し、一気に逆転に成功した日本が第2セットを連取した。

第3セット序盤、ベネズエラはこれまでの集中力が切れたのか、スパイクミスを連発。日本が11-8とリードし、その後も清水や石川らのスパイクでリードを保ち、終盤へ突入。最後もベネズエラに2本連続でスパイクミスが出て、確実に得点チャンスをつかんだ日本が第3セットを25-19で奪った。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:76%/33%
ベネズエラ:67%/24%

【コメント】

南部正司監督
「昨日試合後、ディフェンスのシステムに課題があると話したが、今日もやはり(相手の)ライト攻撃へのディフェンスができていないという印象。それに加えてサーブミスも多く、サイドアウトの取り合いとなってしまった。デュースになった第1、2セットを取れたのは、選手たちがある程度安定したプレーができただと思う。ブロックとフロアディフェンスの関係性をしっかりしていないといけない。明日のイラン戦に向けて映像を確認して修正していきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「今日はサーブが機能せず、競った状況になった。勝てたことで自信が得られた点についてはよかったと思う。(ベネズエラは)世界ランキングでは日本より下位(27位)だが、個々の技術で比べると日本選手より上。チーム力がないと勝てない相手だった。明日対戦するイランはセッター(ミルサイード・マルーフラクラニ選手)の能力が高いので、彼にいいパスを戻さないようなサーブを打っていきたい」

柳田将洋選手
「自分自身のコンディションに対する意識の問題で今日はこのような形(控えからのスタート)になってしまったが、明日(のイラン戦)はしっかり戦いたい。(サーブ前にタイムアウトを取られたとき、広島大会での)イタリア戦のことを思い出し、そのときの状況と重ねたので今日はうまくいった。イランはいいフローターサーブを打つ選手がいる。サイドアウトを取り合い、我慢してブロックなどで抜け出せたらと思う。そして個人としてはレセプションでもしっかり仕事をしたい」

石川祐希選手
「長い試合になったが自分たちからミスが出ることがなくてよかった。明日以降しっかりとやっていきたい。ベネズエラはアルゼンチン、ポーランドからセットを取っているので気を張ったし、昨日のチュニジアよりは難しい相手だと思ったので、より意識を高めて臨んだ。(個人としては)サーブがとても悪かったので修正したい。レセプションは悪いところもあるが、いいところをどんどん出していきたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月17日[木]終了時点)

1位:アメリカ(7勝0敗、勝点21)
2位:ポーランド(7勝0敗、勝点20)
3位:ロシア(6勝1敗、勝点18、セット率=4.750)
4位:イタリア(6勝1敗、勝点18、セット率=3.600)
5位:アルゼンチン(5勝2敗、勝点14、セット率=1.888)
6位:日本(5勝2敗、勝点14、セット率=1.777)
7位:イラン(2勝5敗、勝点7)
8位:カナダ(2勝5敗、勝点4)
9位:ベネズエラ(1勝6敗、勝点3、セット率=0.300、得点率=0.832)
10位:オーストラリア(1勝6敗、勝点3、セット率=0.300、得点率=0.821)
11位:エジプト(0勝7敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝7敗、勝点1)

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9月16日 日本×チュニジア
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
4勝2敗
3 25 25 25 - -
チュニジア
6敗
0 21 19 19 - -
【第1セットのスタメン】
出耒田 敬 16
ミドルブロッカー
出耒田 敬
DEKITA, Takashi
  1. 堺ブレイザーズ
  2. 1991-08-13
  3. 199cm/92kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
酒井 大祐 2
リベロ
酒井 大祐
SAKAI, Daisuke
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1981-10-22
  3. 180cm/76kg

【戦評】

2015.09.16-2.jpg2015.09.16-1.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第2ラウンド大阪大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第6戦は、アフリカ大陸代表で同ランキング15位のチュニジアと対戦した。第1セット中盤までは一進一退の攻防戦が続く展開となったが、終盤にサーブで崩して攻撃につなげた日本が先取した。第2セットも序盤から清水邦広のスパイク、鈴木寛史のクイックなどでリードを広げた日本。終盤までそのリードを保って日本が第2セットを連取した。第3セット、チュニジアが意地を見せ、中盤まではシーソーゲームが続いた。しかし、キャプテン・清水の2連続サービスエースで一気に突き放し、その後も清水を中心に確実に得点を重ねていった日本が勝利を収めた。次戦は9月17日(木)19時より、南米大陸代表で同ランキング27位のベネズエラと対戦する。

第1セット立ち上がり、いきなり深津英臣と清水のブロックなどで得点を重ねた日本。1回目のテクニカルタイムアウト後、柳田将洋のサーブで崩し10-6とさらにリードを広げた。その後、チュニジアはハムザ・ナガを中心とした攻撃で13-12と逆転に成功したが、日本は石川祐希のサービスエース、柳田のブロックとサービスエースなどで終盤に一気に逆転。25-21で日本が第1セットを先取した。

第2セット序盤、日本は清水にボールを集めて、8-4と大きくリードした。その後も、鈴木のクイックや途中交代で入っていた山内晶大のブロック。さらには石川の巧みなフェイントなどで得点を重ね、終盤までリードを保ち、25-19で第2セットも連取した。

第3セット、チュニジアも意地を見せる。ナガのパワフルなスパイクに、モハメド・ベンオトメンのスパイクなどで激しい攻防戦が展開された。しかし、13-12でそのベンオトメンにミスが出ると、日本が清水の2連続サービスエースで16-12と一気に突き放し、そのまま25-19で第3セットを取った。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:78%/40%
チュニジア:60%/22%

【コメント】

南部正司監督
「5試合が終わり、チームとしてはコンディションが落ちている状況だった。(ストレート勝ちという)結果はよかったが、イージーボールが(自コートに)落ちるなどミスが多かった。(13日の)イタリア戦で、ブレイク後のサーブミスが目立ったので、そこを修正するように声掛けしていたが、今日の立ち上がりはうまくいっていなかった。全体的に粗い試合内容だったと思う。今後、(ポーランド、ロシアなど)強豪チームとの対戦が残っているが、粗い試合をしていては勝てない。気を引き締めて明日以降の試合に臨んでいきたい。(20年、5大会ぶりの4勝目について)全日本男子が白星に恵まれていなかった中、4勝を挙げられたことはチームにとって、また若い選手にとって大きな自信になった」

キャプテン・清水邦広選手
「結果としてストレート勝ちだったが、もっとレシーブできるボールがあった。強いチームとの試合だったら、負けていた内容。こういう試合があるということも念頭に入れ、今後このような試合をすることがないように修正したい。4勝できたことは日本にとってプラス。勝つことで応援してくれる人が増えると思う。初心を忘れることなく、これからもいいプレーができるようにしたい」

柳田将洋選手
「ストレートで勝つことができたが、(一緒に会見に出席した酒井選手や清水選手など)先輩方に雰囲気作ってもらった。若手と言われる選手でもっと雰囲気を作っていきたい。(チュニジアの)レセプションに入っている3選手のデータはいずれもいい(数値の)ものではなかったので、いつもどおりサーブを打った。自分としての感触も、いい感じで打てていることが多かった」

酒井大祐選手
「今日がワールドカップ初出場だった。チームとしてブレイクして点を重ねたあと、追い付かれる場面もあったが、深津(英臣選手)と清水(選手)、石川(祐希選手)、柳田(選手)のコンビネーションがあったこと、サーブが走ったことが今日の勝因。(満員の国際大会でプレーした感想は)『楽しかった』の一言」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月16日[水]終了時点)

1位:アメリカ(6勝0敗、勝点18)
2位:ポーランド(6勝0敗、勝点17)
3位:ロシア(5勝1敗、勝点15、セット率=4.000)
4位:イタリア(5勝1敗、勝点15、セット率=3.000)
5位:アルゼンチン(4勝2敗、勝点11、セット率=1.555)
6位:日本(4勝2敗、勝点11、セット率=1.444)
7位:イラン(2勝4敗、勝点7)
8位:カナダ(2勝4敗、勝点4)
9位:ベネズエラ(1勝5敗、勝点3、セット率=0.352、得点率=0.825)
10位:オーストラリア(1勝5敗、勝点3、セット率=0.352、得点率=0.824)
11位:エジプト(0勝6敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝6敗、勝点1)

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9月13日 日本×イタリア
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
3勝2敗
0 21 20 15 - -
イタリア
4勝1敗
3 25 25 25 - -
【第1セットのスタメン】
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.13-4.jpg2015.09.13-3.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第1ラウンド広島大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第5戦は、ヨーロッパ大陸代表で同ランキング4位のイタリアと対戦した。第1セット、中盤まで互いに一歩も引かない展開となったが、終盤で確実に得点を重ねたイタリアが先取。第2セットもシーソーゲームとなり、日本は、キャプテン・清水邦広がブロックを利用してスパイクを決める活躍も見られたが、イタリアが終盤で逆転し、このセットもイタリアが連取。第3セット、序盤からイタリアのリズムで日本は大きく点差を離されたが、交代出場した選手たちの活躍で巻き返しを図った。しかし、最後はイバン・ザイツェフのサーブで崩され、このセットを落とし、セットカウント0-3のストレートで敗れた。次戦は9月16日(水)19時より、アフリカ大陸代表で同ランキング15位のチュニジアと対戦する。

第1セット序盤、日本は柳田将洋のブロックをうまく使ったスパイクで得点したが、イタリアも好レシーブからザイツェフの強烈なスパイクで得点を重ねリードを広げた。しかし、清水がイタリアのフィリッポ・ランザのスパイクを止めると、そこから徐々に点差を縮め中盤から1点を取り合うシーソーゲームへ。後半はイタリアのシモーネ・ジャネッリが組み立てるコンビバレーに日本のブロックが翻弄され、第1セットはイタリアが先取した。

第2セット、立ち上がりは清水にボールを集めた日本。そこから柳田のサーブでイタリアのディフェンスを崩し、1回目のテクニカルタイムを奪取。イタリアも高さを活かしたブロックで日本の攻撃を阻み、終盤で一気に逆転。日本は清水が相手ブロックを利用したスパイクで立て直しを図ったが、このセットもイタリアが連取した。

第3セット、日本はイタリアのサーブに苦戦しながらも、清水のレフトからストレートを狙ったスパイクで追いすがったが、イタリアのオスマニー・ユアントレーナのサーブを止めることができず、2-8と点差を広げられた。突破口を開きたい日本は、石川祐希に代わり、米山裕太を投入。5-13とリードされたが、柳田の弾丸サーブが2連続で決まるなど徐々にリズムをつかみ始めた。猛追する日本に対し、イタリアはザイツェフとランザが勝負どころで決めて日本を寄せ付けず、最後は、ザイツェフのサーブが4連続で決まり、日本はストレート負けを喫した。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:57%/25%
イタリア:75%/43%

【コメント】

南部正司監督
「1、2セット目の立ち上がりは悪くなかったが、カウンターアタックの部分で決め切れず、連続得点を挙げられなかった。また、イタリアの清水(邦広選手)へのブロックがよく、完全に封じられてしまった。相手のサーブも非常によく、完全に(攻撃を)封じ込まれたという印象。しかし、広島大会5試合の中で3人のスパイカー陣が全員ダメになるということはなかったので、その試合の中で決定率の高い選手を軸に攻撃を仕掛けていきたい」

キャプテン・清水邦広選手
「相手のサーブ、ブロックがとてもよかったのに対し、我々はラリー中に決め切れず、シャットアウトされた場面が多かった。(ラリーの中で)リバウンドを取れたり、1点を返したりすることができてれば流れは変えられたと思う。ブロックのいいチームに対してどう対応していくかが今後の課題。大阪大会での3連戦に向けては、今日の敗戦から気持ちを切り替え、いいムードで試合に臨めるようにチームをまとめていきたい」

石川祐希選手
「(今日の試合の中で)特に3セット目はイタリアのサーブが非常によく、耐えることができなかった。一方で1、2セット目は返球できた時に自分たちが決め切れてなかった。やることは変えずに、大阪大会でも頑張りたい。(この後の試合に向けては)レセプションが課題。サーブとサーブレシーブがしっかりしていればチームとしてやりたいことができると思う」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月13日[日]終了時点)

1位:アメリカ(5勝0敗、勝点15)
2位:ポーランド(5勝0敗、勝点14)
3位:ロシア(4勝1敗、勝点12、セット率=3.250)
4位:イタリア(4勝1敗、勝点12、セット率=2.400)
5位:アルゼンチン(3勝2敗、勝点8、セット率=1.222)
6位:日本(3勝2敗、勝点8、セット率=1.111)
7位:イラン(2勝3敗、勝点7)
8位:カナダ(2勝3敗、勝点4)
9位:ベネズエラ(1勝4敗、勝点3、セット率=0.428、得点率=0.841)
10位:オーストラリア(1勝4敗、勝点3、セット率=0.428、得点率=0.834)
11位:エジプト(0勝5敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝5敗、勝点1)

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9月12日 日本×カナダ
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
3勝1敗

25 25 25 - -
カナダ
1勝3敗

17 15 21 - -
【第1セットのスタメン】
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.12-2-new.jpg2015.09.12-1-new.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第1ラウンド広島大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第4戦は、北中米大陸代表で同ランキング14位のカナダと対戦した。第1セット序盤から清水邦広の攻撃で点差を広げ、25-17で先取。第2セットに入ると、山内晶大がサーブ、スパイクで得点を量産。柳田将洋のレフトからの攻撃を起点にリードし、このセットも連取。第3セットはサイドアウトの応酬となり1点を巡る攻防戦が繰り広げられたが、ここでも山内の攻撃が冴え、日本はセットカウント3-0のストレート勝利を収めた。次戦は9月13日(日)19時より、ヨーロッパ大陸代表で同ランキング4位のイタリアと対戦する。

第1セット序盤、日本は軟打を織り交ぜた攻撃でカナダのディフェンスを揺さぶった。そこから清水のライトからの攻撃が決まり、1回目のテクニカルタイムアウトを取った。カナダもニコラス・ホーグのレフトから強烈なスパイクが決まりだし、12-18と追い上げたが、日本の速い攻撃を止めることができず、最後は清水選手のライトからのスパイクが決まり、日本がこのセットを先取した。

第2セット、カナダはギャビン・シュミットに代え、第1セット中盤から入ったスティーブン・マーシャルをそのまま起用。序盤は、拮抗した戦いを見せたが、本日大活躍の山内がサーブやクイックで得点を重ね11-7と引き離した。そこから石川祐希、柳田のスパイクが決まり、第2セットも25-15と大きく突き放し連取した。

第3セット、序盤から互いに譲らず、1点の奪い合いとなった。11-11の場面で、清水のライトから相手のブロックを利用した豪快なスパイクが決まり、さらには前衛に落ちるショートサーブで2連続ポイント。カナダもシュミットにボールを集め得点を重ねたが、山内がクイックを2連続で決め、18-16と2点差をつけ勢いに乗った日本。終盤石川もブロックを決め相手を突き放し第3セットを奪った。

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:81%/42%
カナダ:58%/19%

【コメント】

南部正司監督
「(10日の)オーストラリア戦で勝ったムードを生かすことができた。1日空いたことで課題である中央からの攻撃を見直し、実践の場で出すことができた。今日の勝利に満足することなく、まだ自分たちからミスを出しているところがあるので、修正して明日(13日)のイタリア戦に臨みたい。フローターサーブを打つ選手には最初から攻めるように指示を出していたが、ジャンプサーバー陣はネットに引っかけるミスが多かった。明日以降もとにかく攻めのサーブで思い切り打たせたい」

キャプテン・清水邦広選手
「カナダは高さもある強いチームという印象だったので、最初からミスをなくすことを心がけて今日の試合に臨んだ。サーブで崩されても、ラリー中でも、苦しい場面でミスを犯さずに相手の嫌なところに返した。そうしたら相手がミスをしてくれた。そこが今日の勝因。フローターサーブも有効だったし、戦術もできていた。イタリアはブロックがよく、まとまりのあるチームという印象。今日のカナダ戦のように、ラリー中に勝負できない時にブロックされることがないように気をつけたい」

深津英臣選手
「いい雰囲気の中、チームが1つになってこの試合に臨めたので、ストレートで勝てたのだと思う。山内(晶大)選手がずっと試合に出られず、悔しい思いをしていることを知っていたので何とかしてあげたいと思っていた。(山内選手が決めたことで)展開が楽になった」

山内晶大選手
「(個人としては)フローターサーブをしっかり打つことができた。(カナダの12番の)ギャビン・シュミット選手がよく打ってくることを事前に把握しており、(シュミット選手を止めることを)メインに戦術を組み立てた。それがはまったように思う。(明日のイタリア戦は)今日みたいに思い切りやること、集中力を絶やさずにスパイクやブロックを詰めていきたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月12日[土]終了時点)

1位:アメリカ(4勝0敗、勝点12)
2位:ポーランド(4勝0敗、勝点11)
3位:ロシア(3勝1敗、勝点9、セット率=2.500)
4位:イタリア(3勝1敗、勝点9、セット率=1.800)
5位:日本(3勝1敗、勝点8)
6位:イラン(2勝2敗、勝点7)
7位:アルゼンチン(2勝2敗、勝点5)
8位:ベネズエラ(1勝3敗、勝点3)
9位:カナダ(1勝3敗、勝点2、セット率=0.363、得点率=0.839)
10位:オーストラリア(1勝3敗、勝点2、セット率=0.363、得点率=0.811)
11位:エジプト(0勝4敗、勝点3)
12位:チュニジア(0勝4敗、勝点1)

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9月10日 日本×オーストラリア
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
2勝1敗
3 25 25 25 25 -
オーストラリア
3敗
1 17 21 27 18 -
【第1セットのスタメン】
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
山内 晶大 12
ミドルブロッカー
山内 晶大
YAMAUCHI, Akihiro
  1. 愛知学院大学4年
  2. 1993-11-30
  3. 204cm/72kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.10-1.jpg2015.09.10-2.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第1ラウンド広島大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第3戦は、アジア大陸代表で同ランキング13位のオーストラリアと対戦した。第1セット、序盤から点の奪い合いとなったが、効果的なサーブからサイドとセンター。バックアタックを絡めた多彩な攻撃を展開した日本が第1セットを奪取。続く第2セットも、序盤からサイドアウトの応酬となったが、中盤に柳田将洋のスパイクで得点を重ねた日本が試合を有利に進め、最後は石川祐希のスパイクで第2セットを連取した。第3セット、序盤から勢いづく日本は、清水邦広のスパイクや柳田のサーブで得点を重ねリードしたが、オーストラリアの猛追を受け最後は逆転されこのセットを失った。第4セットは、序盤から勢いに乗りサーブで攻め、鈴木のクイックや清水と石川のスパイクで終始リードを保ち、危なげなく第4セットを制した。次戦は9月12日(土)19時より、北中米大陸代表で同ランキング14位のカナダと対戦する。

第1セット、これまでのスターティングメンバーからミドルブロッカーを出耒田敬から山内晶大に替えて臨んだ日本。序盤、サイドアウトの応酬となったが、相手のミスや清水邦広のスパイクで3連続得点し、8-5で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も、サーブで相手を崩し確実にワンタッチを取り、多彩な攻撃を展開した日本が、勢いそのままに第1セットを先取した。

第2セットも、序盤から清水の力強いスパイクで勢いづいた日本。中盤、柳田将洋のスパイクで立て続けにサイドアウトを奪い、さらには石川祐希のキレのあるスパイクで16-15と2回目のテクニカルタイムアウトを先取。終盤、清水のスパイクや相手のミスで18-18の場面から日本が3連続得点を奪い、鈴木のブロックでマッチポイントを迎えた日本。石川がスパイクを決めて第2セットを連取した。

第3セット、序盤から永野健の安定したレシーブで切り替えし、清水のスパイクや柳田の2連続サービスエースで中盤を乗り切り、23-17とリードを奪った。終始勢いが止まらない日本だったが、終盤、トーマス・エドガーが放つサーブやスパイクを防ぎきれず、逆転されて27-25でこのセットを失った。

第4セットは、序盤柳田のサーブで相手を崩し、石川の強烈なスパイクで4連続得点を奪った。そこから山内のサービスエースで流れをつかむと16-12と一歩リードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も、鈴木のブロックやクイックで勢いに乗り、第3セット同様にエドガーのスパイクに苦戦したが、最後は清水のブロックポイントで第4セットを勝ち取った。

【コメント】

南部正司監督
「今日は試合前に、栃木や茨城、静岡県浜松市周辺で大雨による被害に遭われている方々へ、なにか勇気を与えられプレーをしようと話した。この後の試合も被災した皆さんへの思いを持ってプレーしていきたい。今日の第1、2セットはサーブも走り、サイドアウトも取れていた。第3セットを落としたあと、選手たちがよく気持ちを切り替えて第4セットに入ってくれた。試合前、「集中力を切らさないように」と伝えたことが奏功した。明日1日空くが、次のカナダ戦(12日)も今日のような展開となるようにしていきたい。柳田(将洋選手)のサーブが無ければ今日の展開は無かったと思うので、高く評価している。石川(祐希選手)より柳田(選手)の決定率が上がると、今度は柳田(選手が)サーブで狙われるので、ここから技術を磨いていってほしいと思う」

キャプテン・清水邦広選手
「今日は自分自身、勝負所で決めきれた。(3セット目取られた後)気合を入れ直して全員で戦うぞという気持ちで戦った。今日のオーストラリアはアジア選手権で1度負けているチーム。6番の(トーマス・)エドガー選手が主体のチームなので、エドガー選手にプレッシャーをかけたが、そうすることでエドガー選手がミスをしてくれた。また日本のサーブも安定して入っていて、オーストラリアのレセプション(サーブレシーブ)もよくなかったことも勝因」

永野健選手
「データ上エドガー選手にボールが集まる部分で、日本の戦術がハマった。勝てたことはよかったが、3セット目、あの点差から逆転されてしまったことについて、世界と戦う上では、あのようなことはあってはならない」

山内晶大選手
「エドガー選手にプレッシャーをかけることによって(オーストラリアに)ミスが生まれたり、日本のブロックポイントが決まったり、ワンタッチを取ってからの切り返しができてよかった。個人的にはブロックシステムや戦術の部分でもっと詰められる部分があったと思うので、そこを詰めていきたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月10日[木]終了時点)

1位:アメリカ(3勝0敗、勝点9、セット率=9.000)
2位:イタリア(3勝0敗、勝点9、セット率=4.500、得点率=1.270)
3位:ポーランド(3勝0敗、勝点9、セット率=4.500、得点率=1.165)
4位:ロシア(2勝1敗、勝点6、セット率=2.333)
5位:イラン(2勝1敗、勝点6、セット率=1.750)
6位:アルゼンチン(2勝1敗、勝点5、セット率=1.166、得点率=1.076)
7位:日本(2勝1敗、勝点5、セット率=1.166、得点率=1.018)
8位:カナダ(1勝2敗、勝点2)
9位:エジプト(0勝3敗、勝点2)
10位:ベネズエラ(0勝3敗、勝点1)
11位:チュジニア(0勝3敗、勝点0、セット率=0.111、得点率=0.752)
12位:オーストラリア(0勝3敗、勝点0、セット率=0.111、得点率=0.732)

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9月9日 日本×アメリカ
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
1勝1敗
1 23 25 11 14 -
アメリカ
2勝
3 25 21 25 25 -
【第1セットのスタメン】
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
出耒田 敬 16
ミドルブロッカー
出耒田 敬
DEKITA, Takashi
  1. 堺ブレイザーズ
  2. 1991-08-13
  3. 199cm/92kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.09-1.jpg2015.09.09-2.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第1ラウンド広島大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の第2戦は、北中米大陸代表で同ランキング5位のアメリカと対戦した。第1セットは柳田将洋のスパイクや清水邦広の活躍で接戦を展開したが競り負け、続く第2セットは効果的なサーブで攻め、レシーブで奮闘した日本はリズムに乗り、柳田や石川祐希のキレのある攻撃で、このセットを奪い返した。しかし第3セット、相手のサーブや高い攻撃に押され、立て続けに4連続失点を許した。終盤2枚替えでコートに入った高橋健太郎のスパイクで得点を重ねたが、アメリカのラッセル・ホームズのバックアタックなどで苦しんだ日本は追いつくことができず、このセットを落とした。メンバーを変更して臨んだ第4セット、第3セット同様に流れをつかみきれない日本は、アメリカの高い能力や自分たちのミスで思い通りの攻撃ができない。要所で清水のスパイクが光ったが、最後は完全に相手のペースにのまれ、セットカウント3-1で敗戦を喫した。次戦は9月10日(木)19時より、アジア大陸代表で同ランキング13位のオーストラリアと対戦する。

第1セット、前日のエジプト戦と同じスターティングメンバーで臨んだ日本は、序盤アメリカの力強い攻撃に安定したレシーブで応戦。石川のスパイクなどで、8-5と日本リードで1回目のテクニカルタイムアウトを先制したが、中盤はアメリカの強烈なスパイクやサーブに苦しんだ。終盤は、鈴木寛史のクイックも光り、サイドアウトの応酬となったが、最後はアメリカの攻撃を防ぎきれず、1セット目は23-25と競り負けた。

第2セット、序盤から点の奪い合いとなり、清水のスパイクから3連続得点。8-7と一歩リードで迎えたテクニカルタイムアウト明けには、アメリカに3連続失点と苦しんだが、日本も柳田のサーブや石川のスパイクで3連続得点。終盤、相手をサーブで崩しレシーブをつないだ日本は、終相手のミスや清水の活躍で4連続得点。最後はアメリカのサーブミスが続き、25-21で2セット目を奪い返した。

同じメンバーで臨んだ第3セット、序盤から相手の高い攻撃に苦しみ、1-5とアメリカにリードを許した。日本はタイムアウトで流れを変えようと試みたが、アメリカの勢いは衰えず6連続失点で5-16と引き離され2回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。終盤、日本は2枚替えで阿部裕太と高橋を起用。その高橋がスパイクで奮闘したが追いつけず大差でこのセットを落とした。

後がない第4セット、日本は柳田に替わり八子大輔、出耒田敬に替わり山内晶大をスタートから起用。序盤からアメリカの高いブロックに攻撃を阻まれる。流れを変えたい日本は、6-13とアメリカリードの場面でタイムアウト。その後もメンバーチェンジを図った日本だったが、アメリカの勢いを止めることができずに、中盤連続失点もあり9-18と相手にリードを許した。序盤に八子替わりコートに入った柳田や清水の攻撃で反撃を試みたが、最後まで流れをつかめないまま、日本は14-25で落とした。

【コメント】

南部正司監督
「昨日(のエジプト戦で)石川(祐希選手)がとてもよかったので、アメリカが石川(選手)を潰してくることは分かっていたが、攻撃の軸の(石川)選手を押さえられたことが負けた要因の1つだった。また、ジャンプフローターで崩されブレイクされたことが悔しかった。ただ、我々のサーブが走れば上位国が相手でも接戦に持ち込めるということが分かったので、そこを好材料と捉えて明日以降の戦いに備えたい。(今日初めてワンポイントブロッカー以外でプレーした)高橋(健太郎選手)について、高さやパワーは十分通用する。もっと国際経験を積ませることができればよりよい選手になると思う」

キャプテン・清水邦広選手
「第1、2セットはサーブで打ち勝つことができたが、第3、4セットは序盤にリードされると(アメリカの)強いサーブが入り、日本のサーブが弱くなるという悪循環があった。そこで自分がもっと決められたらと思う。(劣勢になっても)序盤にもっと食らいついてけるようにしたい。アメリカは強いサーブを両サイドに打って、レセプション(サーブレシーブ)を崩すことが狙いだったと思うが、もう少し我慢強くやれたらと思う。(明日対戦するオーストラリアの)トーマス・エドガー選手は高さのある選手だが、気持ちよく打たれてはいけない」

深津英臣選手
「序盤にリードするか、リードされるかが大きな課題。先に8点のテクニカルタイムアウトをとることが重要。(今日の試合では)出耒田が(敬選手)がクイックを打てるチャンスが無く、いい場面では石川(祐希選手)、柳田(将洋選手)のパイプ攻撃が通っていたのでそちらを使っていた。もう少し周りの選手の気持ちを考えてトスを上げていきたい。今日2セット目を取れたのはレシーブがよかったから。ブロックの上から打たれるスパイクもレシーブできるようになっているので、明日(対戦するオーストラリア)も上から打ってくるだろうけど、1セット目から対応したい」

柳田将洋選手
「第3、4セットは序盤にアメリカに走られてから受け身になってしまった。(自分の)持ち味であるサーブでもっと攻めていけたらよかった。自分以外に石川選手や清水選手が攻撃的なサーブで攻めれば、いい展開にできるということが(今日の試合で)分かった。(第18回アジア男子選手権大会では)オーストラリアに打ち負かされて悔しい思いをしているので、思い切りやりたい」

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月9日[水]終了時点

1位:アメリカ(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.390)
2位:イタリア(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.354)
3位:ポーランド(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.219)
4位:アルゼンチン(2勝0敗、勝点5)
5位:ロシア(1勝1敗、勝点3、セット率=1.333)
6位:イラン(1勝1敗、勝点3、セット率=1.000)
7位:日本(1勝1敗、勝点2、セット率=0.800、得点率=0.936)
8位:カナダ(1勝1敗、勝点2、セット率=0.800、得点率=0.912)
9位:エジプト(0勝2敗、勝点2)
10位:ベネズエラ(0勝2敗、勝点1)
11位:チュニジア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.166)
12位:オーストラリア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.000)

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9月8日 日本×エジプト
チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
1勝
3 25 23 25 17 15
エジプト
1敗
2 19 25 18 25 7
【第1セットのスタメン】
柳田 将洋 15
ウィングスパイカー
柳田 将洋
YANAGIDA, Masahiro
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1992-07-06
  3. 186cm/80kg
清水 邦広 1
ウィングスパイカー
清水 邦広
SHIMIZU, Kunihiro
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1986-08-11
  3. 193cm/94kg
出耒田 敬 16
ミドルブロッカー
出耒田 敬
DEKITA, Takashi
  1. 堺ブレイザーズ
  2. 1991-08-13
  3. 199cm/92kg
鈴木 寛史 5
ミドルブロッカー
鈴木 寛史
SUZUKI, Yoshifumi
  1. サントリー
    サンバーズ
  2. 1983-03-31
  3. 200cm/97kg
深津 英臣 13
セッター
深津 英臣
FUKATSU, Hideomi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1990-06-01
  3. 180cm/70kg
石川 祐希 8
ウィングスパイカー
石川 祐希
ISHIKAWA, Yuki
  1. 中央大学2年
  2. 1995-12-11
  3. 191cm/74kg
永野 健 17
リベロ
永野 健
NAGANO, Takeshi
  1. パナソニック
    パンサーズ
  2. 1985-07-11
  3. 176cm/65kg

【戦評】

2015.09.08-2.jpg2015.09.08-1.jpg

FIVBワールドカップ2015男子大会、第1ラウンド広島大会。FIVB世界ランキング20位(2015年8月11日時点)日本の初戦は、アフリカ大陸代表で同ランキング15位のエジプトと対戦した。序盤、鈴木寛史のブロックポイントや好調だった石川祐希の活躍で第1セットを奪ったが、エジプトのサーブや高さのある攻撃に押される展開で第2セットを落とした。続く第3セットは、1セット目の調子を取り戻し、中盤、キャプテン・清水邦広や石川の4連続得点でリードを奪い、セットを奪い返した。第4セットは、再びエジプトの高さに苦しみセットを落としたが、最終セットはリベロ・永野健の安定したサーブレシーブから、出耒田敬のクイックで勢いに乗った。そこから一進一退の攻防が続くが、中盤、清水や石川の鋭い攻撃が冴えわたり流れをつかみ、大事な初戦をフルセットで勝ち切った。次戦は9月9日(水)19時より、北中米大陸代表で同ランキング5位のアメリカと対戦する。

第1セットの序盤、日本は鈴木のブロックとクイックで流れをつかみ、そこに清水のサービスエースで得点を重ねた。エジプトもエース、アハメド・アブデルハイのジャンプサーブやスパイクで反撃を試みるも、日本は、石川のスパイクで連続得点。8-5として1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。タイムアウト明け、エジプトはアハメドを中心に攻めたが、ミスが続き連続失点。日本がリードする展開となった。終盤は1点の取り合いとなったが、最後は24-19と日本リードの場面でコートに入った高橋健太郎が、相手ブロックを利用した攻撃で25点目を取り、第1セットを先取した。

続く2セット目、日本は7-5とリードしながらも、エジプトのスパイクと強烈なサーブで劣勢となった。米山裕太、浅野博亮を投入し追い上げたが一歩及ばず、25-23でこのセットを落とした。

その後、日本は柳田将洋に替えて米山裕太が出場した3セット目を取り返し、シーソーゲームとなった4セット目は、終盤でエジプトの速攻に対応できず失い勝負はフルセットへ突入。

第3、4セットと同じメンバーで臨んだ日本は、序盤から清水と米山のスパイクや石川のバックアタックで1-4と相手を引き離した。その後、エジプトのクイックを鈴木がワンタッチでつなぐと、そこから石川が強烈なスパイクを相手コートに叩き込む。勢いそのままに、石川のブロックなどで日本は5連続得点。さらに石川のスパイクで勢いづいた日本は、11-4の場面でピンチサーバーに柳田を投入。その柳田がサーブで相手を崩し、最後は14-7の場面でコートに入った八子のスパイクで最終セットを奪い、フルセットの戦いに終止符を打った。

【コメント】

南部正司監督
「初戦ということで、少し選手に硬さがあったが、いい形で終われて良かった。取れたセットと落としたセットの違いは、サイドアウト率の差。2セット目以降は相手のサーブが走って、崩されてしまった。それでも4セット目を落としたときの流れを引きずることなく5セット目を戦えたことはよかった。(途中出場の八子大輔選手については)中盤以降活躍できる選手だと思っている。ブロックやディグの技術もあるので、対戦相手によってはスタートからの出場も考えている」

キャプテン・清水邦広選手
「サーブが入ったときはいいバレーができていたが、負けているときは相手にサーブでポイントを取られてしまい、日本のバレーができていなかった。しっかり修正することができていれば、今日の相手はもっと楽に勝てた相手だと思う。ここから先強いチームと当たるので、しっかり修正していきたい」

米山裕太選手
「サーブレシーブの直接失点が多いセットは取られてしまった。(相手の)いいサーブが入っても、なんとか(レシーブを)上に上げてラリーを繋げていけば、相手からミスが出た。そこを最後5セット目に我慢しきれて、勝てた試合だったかなと思う」

石川祐希選手
「フルセットで苦しい試合になったが、初戦で勝利することができてよかった。サーブレシーブが返っていれば落とさなかったセットもあるので、もっとサーブレシーブを磨いていきたい。米山(裕太)選手が入っているときは攻め、柳田(将洋)選手が入っているときは守りという気持ちで臨んでいる」

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